血流が悪くなり、こわばります。内蔵へはこばれる酸素も足りなくなり、あなたのカラダからアンモニアの臭いを発生させる回路に、スイッチがはいります。こうなると一大事。 その年でいちばん昼が短く、夜が長い冬至の日に、ゆず湯につかるのが昔からの習慣です。冬本番のこの日に、カラダを温め無病息災で冬を乗りきるためです。
ゆず湯はいつ入るの?
柚子をお風呂に浮かべて入浴すると、湯あがりが本当にポカポカします。冷えとりにはもってこいです。うっとりするような香りは、天然の果実ならでは。人工の入浴剤は、太刀打ちできません。
ゆずには美白・潤い、抗酸化成分がたっぷり
デコボコした外見からは想像しにくいのですが、柚子には美人成分がいっぱい詰まっています。
これらの美人成分は、もったいないのでお腹にいれちゃいます。しぼった果汁にハチミツを足して、お湯で割ると柚子湯のできあがりです。あなたのお肌をウルモチにする、素晴らしい美容ドリンクですよ。
あまった果汁は、製氷皿に寝かせて冷凍保存できます。寒い日に鍋を囲むときは、溶かしてつけ出汁にします。こころまで温かくなる鍋と、美容効果バッチリのゆず出汁で、効果はお値段以上です。スーパーで柚子が目についたら、迷わず買い物かごに入れましょう。
混浴ゆず湯の温泉が、ありました!とびっきりの天然露天温泉です。珍しいですね。さてどこでしょ。
ゆず湯のやり方
柚子を3つか4つ買ってきたら、はじめに果汁を絞りましょう。半分にカットして、グレープフルーツやレモンと同じ要領で、果汁を集めます。
カラダがあたたまるまでの所要時間は、わずか5分。もう少し長湯して、柚子の美容成分をたっぷり吸収してくださいね。
ゆず湯の効能
ゆず湯の冷えとりパワーの源は、リモネンとヘスペリジンという成分です。
リモネン
ガーゼに詰めた柚子をお風呂にうかべると、うっすらと油が浮かんできます。これがリモネンの精油です。
ヘスペリジン
リモネンだけではありません。もうひとつ、ヘスペリジンという強い味方も構えています。柚子の皮やふくろ、白いスジの中にある成分で、こちらも毛細血管のめぐりを良くしてくれます。
ゆず湯で体臭予防
ゆず湯につかるとピリピリする理由
ピリピリちくちく感じるのは、アレルギーではありません。リモネンの分子が毛穴に入りこんで、刺激することが理由です。我慢してそのままチクチクを楽しむと、毛穴をふさぐ皮脂が落ちます。
湯あがりに、お肌の匂いを嗅いでみてください。柚子の爽やかな香りが、ほんのり残っているはずです。カラダの内側と外側から、あなたを美人にしてくれる柚子のシーズンは、年末ごろまでですよ。