臭いのストレスを減らす「女性のための防災便利グッズ」

水なし電気なしでサバイブ 
災害のあと、家で過ごせるならまだ幸せです。ありがたい避難所生活は、ストレスがいっぱい。スペース・食事・明るさ・音、そして臭いのストレスがあなたを待ちかまえています。

平穏な暮らしに戻るまで、臭いが生むストレスを減らしてくれる便利グッズを集めてみました。非常用持ち出し袋に追加しておくと、避難先で大助かりです。

防災グッズ最低限必要な物
災害発生から72時間は、命を賭けたサバイバルタイムです。首相官邸が呼びかける非常用持ち出しグッズを確認すると、自分や家族の生命をまもることに焦点をしぼれという姿勢がみてとれます。
災害時に持ち出すもの
貴重品を肌身はなさず持ち歩き、生存に必要な水とカロリーを口にして、全力で生き延びろ、ということなのでしょう。ざっと眺めたら「生理用品」などの必須アイテムが欠けていますが、足りない分は自分で埋めて、リュックに追加しないといけませんね。
避難所にたどり着いても、救援物資がとどくまでは、基本リュックに詰めたもので生きていきます。家族が3日間生きるために必要なものを、コンパクトにまとめておきましょう。
避難所では誰もが臭い 
災害発生から水道と電気の復旧まで、1週間はみておくのが普通です。ガスはさらに時間がかかり、1ヶ月は待たされると覚悟しましょう。これまでの避難生活では、入浴は週に一回の目標が掲げられました。あくまでも目標です。週に一度でも絶望的なのに、もっと我慢となるとため息もでません。
避難生活では、みんな臭ってアタリマエです。でも大人なんだから、状況に甘えず、できる範囲で清潔にしておきたいですね。ストレスで血圧をあげるまえに、リュックに入れておくと良いのはこんなアイテムです。
赤ちゃん用おしりふき
大人のカラダを拭きます
厚手のシートなので、ゴシゴシしても破れません。ノンアルコールのウェットタイプで、入浴できないカラダを拭くのに最適です。デリケートゾーンにも使える弱酸性なのが、女性にも嬉しいです。デオドラント用のボディシートより高コスパ。ワキガや体臭が強いひとは、おしり拭きではなく殺菌力の高いボディシートのほうが良いですね。
非常事態だとわかっていても、できるだけ臭わず過ごしたいものです。避難所であなたが確実に確保できるスペースは、幅50センチ長さ100センチの空間です。固まって過ごす家族のとなりには、同じく固まって過ごす別の家族が存在します。全員お風呂に入れない人たちです。
こんな状況だからこそ、できるだけ清潔に身ぎれいにしておきたいものです。断水でも、シャンプーナップやシートタイプの歯ミガキで、サッパリできます。臭うからといって、香水やマスキング系デオドラント剤の使用は避けましょう。狭い空間で香りの直撃をうける病人や、体調をこわしているひとには大迷惑です。
拭くだけシャンプー
タオルを汚さない
シャンプーが出来ない生活も、本当につらいものです。ゆっくり髪を洗える日がくるまでは、シャンプーナップで髪と頭皮をキレイに拭いて、フケやかゆみをおさえましょう。髪の毛は、頭の臭いを周囲に拡散します。ロングヘアーの女性は、髪を束ねておくと臭いをおさえられます。
歯磨きシート
マウスウォッシュよりスッキリ
水道が使えないからといって、貴重なペットボトルの水で歯を磨くのも気がひけます。そんなときは歯磨きシートが役にたちます。歯ブラシほどではなくても歯垢もちゃんと取れます。口臭の予防にはもちろん、何より自分がスッキリできるのがいいですね。
まだある、避難所デオドラントお役立ちグッズ
濡らして塗るだけ消臭

ワキガや汗臭を消す
夏場の避難生活は、いやな臭いとの戦いです。ちょこっと水で濡らして肌にぬるだけで、臭いをおさえて汗の量も減らせます。小さくてかさばらず、手軽にニオイケアができるスグレモノ。周囲のひとを不快にしないためにも、リュックに入れておきましょう。
カラダも食器洗いも洗濯も

マジックソープ・ベビーマイルド
大容量をさらに水で薄めて使います。マジックソープは、災害時に最適な石鹸です。普通のソープとしてだけでなく、食器洗いや洗濯・ペットのシャンプーなど、いろんな用途に使えます。オーガニックなので、人体や環境への心配もありません。ベビーマイルドはシリーズで刺激が一番少なく、無香料です。1本あれば何でも洗えて、ホント助かりそう。

月経カップ
水がなくてもウェットシートで拭いて使える
避難生活に生理がかさなると厄介です。ナプキンは手に入りにくいし、トイレにはいつでも長い列。せっかくお風呂に入れる機会ができたのに、泣く泣くあきらめた話もありました。

月経カップが使えれば、問題は解決します。衛生ゴミも出ず、生理のニオイに悩むこともありません。ナプキンのようにしょっちゅう交換する手間もはぶけます。いざという時のために、今のうちから慣れておきたいですね。