月経カップ「か」布ナプキンじゃなくて「一緒に使う」という選択

まだ紙ナプで消耗してるの? 
月経カップを始めてしばらくは、紙ナプキンやおりものシートと縁が切れませんでした。就寝中に漏れたことがあり、激しい運動のときも少し心配です。漏れ対策に当てておこうかな、と気持ちが働くのです。

こんなシーンに使えるのが、布ナプキンです。ショーツを汚すのが不安なときやオリモノ用として、ミニサイズの布ナプキンと併用すれば、もう紙ナプキンは要りません。



月経カップを知らないひとのために
月経カップってこんなの
「月経カップって何なの?」さん達のために説明します。画像のカップに経血をため、水洗いして繰りかえし使う生理用品です。友人に説明したら「げーっキモ」と顔をしかめられてしまいました。快適ですごく便利なのに、頭のかたい女です。
月経カップは多い日でも、せいぜい日に3回替えるだけ。職場や外出先では、最小サイズのペットボトルに水を詰めて携行すれば、トイレ内で洗っていれ直しができます。
このプチ技のおかげで、外出先で長時間過ごすときも、カップを使えるようになりました。生理中でも無臭でいられる快適さは、何事にも代えがたい幸せです。

 布ナプキンとは 

コットンやリネン素材でできた「繰りかえし使える生理ナプキン」です。おりもの用から2日目の夜用まで、サイズも豊富です。

「布ナプキン」の存在を知ったとき、「げーっキモ」と顔をしかめました。使用済のナプキンをバックに入れて持ち帰り、家で洗濯するなんてゾッとします。
もしもですよ、スピード違反で警察に捕まったときに「あなた怪しい、バッグの中を見せてください」と命じられたとします。発見されても法には触れませんが、自尊心は崩壊します。「やだやだ見せない」って暴れたら、公務執行妨害で逮捕です。なんと恐ろしい生理用品でしょう!
そんな面倒なものを、喜々として使うひとたちって何なの?と思いながらスルーしました。でも、布ナプキンは年ねん人気を高めています。エコ意識の高まりだけでなく、カラダに良いからという理由で、紙を捨て布を選ぶ女性たちが増えているのです。

 布ナプキンの良いところ悪いところ 

布ナプキンのメリット
  • ムレない、かゆくならない
  • 3年以上使えて経済的
  • 衛生ゴミが出ない、汚物入れフリーの生活
  • 臭いや生理痛が軽くなる
  • 冷えを感じなくなる
布ナプキンのデメリット
  • 紙ナプと同じ頻度で交換要
  • さっと洗いや浸けおき洗いが手間
  • 使用済みを持ち歩かなければならない
  • コンビニやスーパーに置いてない
月経カップと布ナプキンでメリット倍増 
月経カップと布ナプキンを併用する目的は、カップが漏れたときの保険 おりものシート用です。
カップは正しい位置に挿入して、あふれるまで放置しなければ、まず漏れることはありません。したがって、布ナプキンは一日一枚ですみます。仮に経血が漏れたとしても、少量です。30分くらい浸けおいて、普通の洗濯物といっしょに洗濯機で回せばキレイになります。
併用でも、蒸れないかゆくならないは実感します。生理のなまぐさい臭いがなくなるのは、月経カップの力が大きいと思います。いっぽうで、チョイ漏れやオリモノをうけとめた布ナプキンが臭うかといえば、あまりニオイはしません。量の問題も大きいのでしょう。
冷えや生理痛にかんしては、もとからあまり感じてないので、よくわかりませんが、実際に布ナプキンに変えてみて、変化を実感したという話はよく聞きます。紙ナプキンで使われる高分子吸収ポリマーが冷えをもたらし、布ナプキンの重層構造が冷えを軽くするという説が一般的です。
「冷えは万病のもと」といいますから、女性の大切な部分も冷えから守るのがいちばんですね。