春の香りはフローラル
厚手のコートを脱いで、パステルカラーに身をつつんだ女性たちには、フローラルな香りがよく似合います。フローラルの女王は、何といってもローズ。

永遠のあこがれローズの香りは、ちょっと選択を間違えると「おばちゃまっぽい」「昭和レトロ」になったり、「気品がどっとあふれすぎ」たりします。普段コーデに、気負わずお洒落に使えるローズの香水のお話です。


薔薇の香水を選ぶときに少しだけ知っておきたいこと 

薔薇の品種は何万とありますが、香料がとれるのはそのうちわずか数種類。ダマスクローズと南仏のローズ・センティフォリアが代表格です。たとえばダマスクローズの精油を1グラム採るためには、2000本の薔薇が必要です。そのため質の良い香料になると、グラムあたりの価格は万円単位と高額です。

採取するさいに熱をくわえる影響で、精油と生花のローズの香りは微妙に違っています。たとえば、朝露に濡れてしっとり美しいローズの芳香を再現するには、いろんな香料を追加ブレンドして創造しなくてはなりません。同時に、薔薇の精油だけでは香りたちが少ないので、ほかの香りもアレンジして厚みと広がりをつけます。

調香師たちがセンスと技量を駆使して作りあげた香りが、美しいボトルに瓶詰めされてショーケースに並びます。ローズの香水は、レンジが広く香りの個性はいろいろです。薔薇の香りが大好きだから「とりあえずローズ」で選んでしまうと、あなたにとっては斜めうえのローズの香りを手にして、ありゃりゃ・・とずっこけることもありそう。ムエットで確かめてから選びたいですね。

普段使いにぴったりのローズ

毎日ドレスをお召しの女性は別ですが、ワンピースからデニムまで、普通に着こなすときに似合うローズのトワレ2選です。どちらともおばちゃまの匂いとは正反対で、トゥーマッチな重い気品にむせ返ることもありません。凄くいい香りなのに価格はリーズナブル、サラリと普段着をはおる感覚でまとえます。初めてのローズ選びの参考になれば幸いです。

甘めで優しいローズなら

【グレ】カボティーヌ ローズは、クチュール界の重鎮「マダム・グレ」のブランドです。プチプラでも安っぽいフレグランスとは一線を画します。無邪気な妖精を意味するカボティーヌは、若い女性をイメージしたシリーズです。

ローズはとくに人気が高いロングラン。綺麗で優しそうなお姉さんがつけるイメージでしょうか。おとな可愛いくエレガントで、ちょっぴり甘いローズです。薔薇だけではなく多種の香料をブレンドしていますが、香りはド真ん中のローズなのが不思議です。

Top: カシス マンダリンオレンジ ゆり 洋梨
Middle: 薔薇 ミモザ しゃくやく チュベローズ リリー ペッパー オレンジブロッサム ジャスミン
Last: サンダルウッド ベチベル プルメリア ムスク
デニムにも似合う爽やかなローズは

【ポール スミス】 ローズは、グレのローズよりもっと甘さがひかえめで、爽やかです。シャツとデニムをカッコよく着こなす友人のデイリーがこれ。会話のとき、折った袖口のシルバーのブレスレットが揺れるたんびに、みずみずしい薔薇の香りがとんできて女っぽいので、つい真似してしまいました。

朝摘みのバラの爽やかさ、透明感があり上品に香るローズです。パンツスタイルに一滴落とすだけで、ぐっとフェミニンに。

Top:ポールスミス・ローズ グリーンティ
Middle:ターキッシュローズオイル マグノリア バイオレット 
Last:シダーウッド トンカビーンズ ムスク