ジャムウスティックが下火になった理由
10年と少しまえ、ボディケアに熱心な女性たちのあいだで、知る人ぞ知るブームを巻きおこしたアイテムがありました。それがジャムウスティックです。なぜ流行らなくなったのでしょうか。
オリモノのニオイと、ちょいユルになった膣を引き締める作用ありとの評判がひろがり、女性たちの心に火がつきました。使い続ける愛用者もいるのですが、昔ほど話題にのぼらなくなりました。その理由を探ります。

ジャムウスティックの口コミ

かつて、女性たちが飛びついて手にしたジャムウスティック。実際に使用した女性たちのリアルな感想がアットコスメの口コミ一覧に残っています。

「おりものがピタッとなくなりました。」「パンティライナーが要らなくなりました」「臭いが全く気にならないと言うか無臭!」「締まってる」など、感動の現場からの実況が並んでいます。
もちろん、「痒くなった」「白いカスが出た」「エッチのときに痛くなった」などの低評価もまじりますが、全体的には高得点です。気になるあなたは、リンク先の生の声をチェックしてみてくださいね。
こんなに人気があったのに、いつのまにか忘れ去られたような印象です。事情通を風靡したジャムウスティックに何がおこったのか、明らかにしてみたいと思います。



そもそもジャムウって何?
デリケートゾーン対策でよく耳にする「ジャムウ」とは、インドネシアに古来から伝わる薬草レシピのことです。照りつける日差しと雨に恵まれた熱帯雨林は、植物の宝庫。いろんなハーブを調合して、病気をなおす薬や滋養強壮にきくもの、女性をキレイにする秘伝のレシピが、世代から世代へ伝わりました。デリケートゾーンに良いとされるレシピが使われた代表的な場所は、インドネシア王室です。王様の寵愛を手にいれるため、秘部のケアは必須というわけです。

ジャムウスティックの使い方

AMAZONや楽天でたまにみかける
画像がジャムウスティックです。白と黒のスティックがあり、黒のほうが成分は濃厚です。黒は下着をよごしやすいので、白いスティックの方が人気でした。ブームが去り、今では扱うショップも少なくなりましたが、依然コアな愛用者が存在します。
使い方はシンプルです。お風呂タイムを活用して、浴室でちゃっちゃとケアするだけ。具体的には、ジャムウスティックを先端から5センチほど膣内に挿入して、30秒後に取りだします。
浸透するハーブの力でオリモノの量が減り、その結果ニオイも気にならなくなります。同じくハーブの力で収れん作用が働いて、締まりも強くなるというわけです。
ジャムウスティックを使うのは週に2回まで、挿入タイムは30秒です。

使い方を誤って産婦人科のお世話に

ジャムウスティックが下火になった理由は、使い方をあやまってスティックが内部で折れたりもっと大変なことにカンジタ膣炎を発症したという報告が寄せられたからです。

あたたかく湿度のたかい浴室にジャムウステックを置きっぱなしにすると、どうしても柔らかくなってしまいます。また、使用後にお湯で洗えばふやけてしまいます。
バスルームに放置したり湯洗いしたりで軟化したスティックを挿入して、中で割れて取りだせなくなり、病院へ走った女性もいます。
より深刻なカンジタ膣炎のほうは、菌交代現象によるものではないかと言われています。健康な女性の膣内は、いつでもペーハー値4.5くらいの弱酸性に保たれていますが、スティックを使いすぎたおかげでアルカリ性にかたむき、菌が繁殖してしまったようです。
オリモノが気になっても、洗いすぎはご法度。ペーハー値が中性からアルカリ性に近づいて、女性のカラダを守るデーデルライン桿菌が消えてしまい、悪い菌が増えてしまします。良い菌が減りヤバイ菌が増えるのが、菌交代現象です。
ジャムウスティックを使うケアは週に2回、30秒で十分なはずですが、健気な女心でやりすぎてしまうひとが現れました。これが原因で、本来は少数のカンジタ菌が増えすぎてしまったのが原因とされています。

安心して使えるジャムウなら

大切なカラダには、安全で安心できるものを使いたいものです。オリモノ対策なら、折れる心配もなくカンジタ菌も増やさないジャムウデリケートパックがあります。ハーブの力でニオイと引き締めに働きかけるので、用途はおなじです。

それでも「やっぱりジャムウスティックがいい」という気持ちは良くわかります。そんなあなたは、使用前後のすすぎのさいは、お湯を使わず水でキレイに洗ってください。乾かすために浴室から持ち出して、風通しのよいところで保管します。やり過ぎには、くれぐれも注意してくださいね。