子どもがワキガになったとき①

 親が動揺してはいけない 

日本人のワキガ比率は10人にひとりです。自分がそのひとりだったら、誰しもショックをうけるものです。子どもならなおさらですよね。

子どものワキガに気づいたときは、親がゆれてはいけません。ワキガにたいしネガティブな言動をしないことも大切です。思春期のこころはガラスのようにデリケート、傷つけず、安心させてあげるのがお母さんの仕事です。ドーンとしておいてくださいね。




子どもが気づいたきっかけは

  • 友だちや親に告げられた 
  • 体育の授業のとき、自分でもニオった
  • 学校であからさまに臭いといわれた
親が気づいたきっかけは

  • 体操着に黄色い汗ジミがあった 
  • 近づくと特有の臭いがした
  • 兄弟や・姉妹が教えてくれた
ワキガは個性、だけどケアは大切です 
わたしたちは両親の遺伝子を受けついで生まれます。肌の色やカラダの造形、体質と同じようにワキガも個性のひとつです。遺伝でアポクリン汗腺の量や大きさを受け継いで、この汗腺が活性化したらワキガになります。
両親ともにワキガの子どもは8割、片方親がそうなら発症の確率は5割です。100%にならないのは、遺伝しても生涯アポクリン汗腺が働かない人もいるからです。
ニオイの始まりは、第二次性徴の時期とかさなります。子どもの成長にあわせてアポクリン汗腺も発達し、活性化するのです。。自分のカラダから人とは違う臭いがする現実を、多感な思春期に受けとめる。子どもにとって大きなハードルであることは間違いありません。
子どものワキが臭いはじめたら 
子どもの気持ちに寄りそって向きあい、ワキガケアのサポートをするがお母さんの役割です。子どものニオイの程度によって、制汗剤や専用クリームで対策・ボトックス注射・レーザーや熱による治療法・剪除法による手術多くの選択肢が用意されています。膝をまじえて向きあいながら、よき相談相手になってあげてください。
近年いわれるのは、ワキガ発症の低年齢化です。食生活の欧米化で肉や乳製品をたくさん食べるようになった影響で、小学生で臭いが始まるケースもまれではなくなりました。食生活にも気をくばる必要がでています。

子どもと一緒にやれること 

わたしだけが・・と落ち込ませないようにするのがコツです。また、だれかと一緒にケアするだけでも、不安感はぐっと小さくなります。お母さんやお姉ちゃんお兄ちゃんがついていてくれる、と思うだけでも子どもの安心感は大きくなります。

安心させてあげるには

  • 脇は汗がたくさんでるからと教えたうえで、お風呂でいっしょに洗う 
  • 子どもも使える刺激のすくない制汗剤を用意して、いっしょにつける
  • 経過をみて効かない場合でも、ほかにも色々な方法があることを伝えて安心させる

子どものわきがのレベルが軽度から中度なら 
市販や通販で購入できるクリームで、ほぼ臭いを消すことができます。これらの記事を参考にしていただけます。
ワキガの臭いは普通のお洗濯ではとれない 
子どももお母さんも笑顔
ワキの臭いや黄色いシミは、普通に洗っても落ちないのが厄介です。子どもの制服に染みつけば、毎日ニオイを放ってしまいます。とくに頻繁に洗わない冬の制服に臭いがついてしまうと、子どもはつらい思いをします。
お母さんの洗濯もたいへんです。色ものと白ものをわけて漂白したり、熱湯で予備あらいしたりと、忙しい時間をとられてしまいます。
ヌーラビオ
はワキガに悩む子どもと、洗濯をするお母さんをに役だつ衣類用のスプレーです。わき汗が染みる部分にスプレーしておけば、原因菌を除菌して臭いを防ぐだけでなく、シャツや上着へ臭いがうつらなくなります。
制服だけでなく、お出かけ用の洋服にもスプレーしましょう。

ご自身がワキガで悩んだお母さんなら、最高の相談相手になれそうですね。ワキガで悩む子どもにとって、悩みを話せるお母さんがいるのは、素晴らしいことです。

ぎゃくに経験のないお母さんは、この機会に情報をあつめておくと重宝します。頼れるしなんでも話せるママになるには、知識も大切です。話がつうじないと子どもは口を閉じてしまいます。子どもがワキガになったとき②では、医療機関で行っている具体的な治療法を紹介します。