フレグランスはあなたの分身 ー香水の選び方ー

  
 香りがあなたを思い出させる 
 

なにかの匂いに記憶が呼びおこされ、過去のシーンがフラッシュバックしたり、突然ある人を想い出したりすることがあります。
見たり聞いたりした情報が大脳に届くまでにプロセスをおくのに対し、嗅覚が得た情報はダイレクトに大脳に突進するからです。誰かの記憶のなかであなたが蘇るとき、いい香りがきっかけになって欲しいと思いませんか?




あなたらしい香りをまとう 

目を閉じて、いつもの場所のいつものあなたを思い浮かべてください。あなたには、どんな香りが似合うと思いますか?こちらへ歩いてくるあなた自身とすれ違うとき、どんな香りがして欲しいですか?
爽やかなサボンの匂いや薔薇の香り、森林浴の清々しいグリーンなど、イメージがわいてくるはずです。一番ピッタリくる香りがあなたのベストチョイスです。

香水とかコロンとか、いろいろあるけど 

簡単に覚えましょう。
値段がいちばん高く、香りが長続きするのがパルファンこと香水です。エタノール濃度が15~25%くらいあるので、香りも5時間から12時間持続します。ほんのちょぴりつけるだけで、しっかり香りをまとえるところがポイントです。つけすぎると匂いすぎて最高に痛い人になってしまうのでご用心。
パルファンより少し濃度が低く、持続時間はおなじくらいなのが、オーデパルファンです。長く香って価格はお得を選ぶ派に愛されています。

日本女性は、強い香りよりほんのり系を好む人が多いせいか、オーデトワレやオーデコロンが人気です。こちらはパルファンに比べると濃度が低く、トワレが5%~10%、コロンは1%から10%とぐっと薄くなります。香りが続く時間はトワレで最大5時間程度、コロンは1時間から2時間です。お出かけのずっと前に吹きつけてしまうと、肝心なときにはもう香ってないという悲劇に見舞われます。いざ出発!のそのときに噴射して、タイムリミットが近づいたら追加のショットを忘れずに。


香りの種類はざっくり5タイプ 

日本女性に選ばれている香りの両横綱は、フローラルとシトラスです。
フローラルは文字通り花の香りで、薔薇だけのシングル系や混合系のブーケ系があります。一方のシトラスは、レモンやグレープフルーツのフレッシュで爽やかな香りを演出できます。

甘い香りは勘弁派には、オリエンタル系がオススメかもしれません。ムスクやアンバーは、スパイスが効いたエキゾチックな香りですが、色っぽさを兼ねるセクシーな香りを放ちます。動物性の香料は持続性もあります。ウッディに分類されるサンダルウッドベースの香水も神秘的です。サンダルウッドは白檀のことで、扇子やお香としても馴染み深い香りなので、シニア女性にも違和感がありません。ちなみにミランダカー愛用の香水はサンダルウッドがベースです。

森林浴や樹木の香りが好みの人は、グリーンノートの香水から探してみましょう。女性にも男性にも似合う香りなので、カジュアルスタイルが好みの女性に好かれます。女性用はシトラスの甘い香りが加えられることも多いのですが、メンズはもっとシンプルでクールな芳香です。シプレーもユニセックス系の香りです。樫の木に生える苔から採取した匂いがベースで、上品で気高い香りを放ちます。欧州貴族に嫁いだ日本女性レディーミツコの名を冠したゲランのMITOUKOがシプレー系です。

年間に発売される香水やコロンは、1500種くらいあります。選んでいるうちに寿命が来そうな種類の多さですが、系統が決まったらあとは直感で決めてみましょう。TPOで複数使い分ける人もいれば、同じ香水をトレードマーク的につける人もいます。管理人は後者。もう何年もお気に入りのトワレで過ごしています。