軽度のワキガであれば、制汗スプレーなどを活用したデオドラントで充分です。けれども中程度以上になると、市販の制汗剤では臭いは消せません。子どもさんの心と肌は、親が思う以上にデリケートです。子どもをまもるケア方法や、治療法を探してみましょう。 ひとつは、執刀医の技量に左右されることです。ふたつめはダウンタイムがとてつもなく長いこと。2週間は学校へ行けません。術後はわきを固定しなければならないので、両わき同時に手術するのは事実上不可能です。なので、合計4週間は必要です。3番目のネックは、どうしても傷が残ってしまうことです。 切開しない治療法はダウンタイムが長くても一日など、日常生活に支障をきたさずにすみます。これは大きなメリットですが、費用のわりには期待通りの効果が得られなかったという声もあります。 総合的にみて評価が高いのが、汗をとめて臭いをカットするボトックス注射です。効果が続くのは長くて半年なので、一年に年に最低2回は行う必要があります。ボトックス注射はかなり痛いので、子どもには麻酔クリームのオプションも必須です)
アポクリン汗腺を無くしてしまえば、一生わきがに悩まずにすむ。いっときの我慢で悩みと決別できる治療法があるのなら、子どもに受けさせたいと願うのが親心です。ただし現実はそう簡単ではないようです。
アポクリン腺は再生力がひじょうに高い汗腺です。成長期の子どものワキからすべて取り除いたり、破壊したりするのは難しく、取りこぼしがあるとそこから再生してしまいます。このようなリスクの存在は知っておきましょう。
ダウンタイムが短く傷が残らない治療法は高額
内容
切開・傷など
料金相場
剪除法
皮膚を切開、裏返してアポ汗腺を切除
5センチ程度
保険適用で5万円
吸引法
5ミリ位の穴をあけ汗腺を吸いだす
小さな傷
保険適用で5万円
ビューホット
皮膚の上から高周波をあて汗腺を破壊
切開・傷ともになし
30万円
レーザー照射
皮膚の上からレーザーを照射し毛穴とアポクリン汗腺を破壊
切開・傷ともになし
10万円
ミラドライ
マイクロ波照射で汗腺を死滅させる
切開・傷ともになし
30~40万円
ボトックス注射
両ワキで20~30本の注射で汗をとめる
傷はないが注射は痛い。麻酔クリーム推奨
5万~10万円
「ワキガの治療法でもっとも効果があるのはなに?」と医者にたずねれば、「剪除法」という答えがかえってくるはずです。健康保険も適用されるので、金銭的な負担は少なめです。しかし、剪除法による手術のネックは3つあります。
どの治療法も一長一短ありますね。お子さんのワキガが重度でなければ、専用クリームを使用すれば、充分ニオイを消すことができます。これなら手術もいらず、経済的な負担もひと月に数千円です。
臭いのレベル別に、評価の高いデオドラントクリームをまとめています。参考にしてみてくださいね。
子どもがワキガになったとき②
- 更新日:
子どものワキガ対処法