子どもがワキガになったとき②

子どものワキガ対処法 

軽度のワキガであれば、制汗スプレーなどを活用したデオドラントで充分です。けれども中程度以上になると、市販の制汗剤では臭いは消せません。子どもさんの心と肌は、親が思う以上にデリケートです。子どもをまもるケア方法や、治療法を探してみましょう。

アポクリン汗腺を除去・破壊する治療 
アポクリン汗腺を無くしてしまえば、一生わきがに悩まずにすむ。いっときの我慢で悩みと決別できる治療法があるのなら、子どもに受けさせたいと願うのが親心です。ただし現実はそう簡単ではないようです。
アポクリン腺は再生力がひじょうに高い汗腺です。成長期の子どものワキからすべて取り除いたり、破壊したりするのは難しく、取りこぼしがあるとそこから再生してしまいます。このようなリスクの存在は知っておきましょう。




内容 切開・傷など 料金相場
剪除法 皮膚を切開、裏返してアポ汗腺を切除 5センチ程度 保険適用で5万円
吸引法 5ミリ位の穴をあけ汗腺を吸いだす 小さな傷 保険適用で5万円
ビューホット 皮膚の上から高周波をあて汗腺を破壊 切開・傷ともになし 30万円
レーザー照射 皮膚の上からレーザーを照射し毛穴とアポクリン汗腺を破壊 切開・傷ともになし 10万円
ミラドライ マイクロ波照射で汗腺を死滅させる 切開・傷ともになし 30~40万円
ボトックス注射 両ワキで20~30本の注射で汗をとめる 傷はないが注射は痛い。麻酔クリーム推奨 5万~10万円
ダウンタイムが短く傷が残らない治療法は高額 
「ワキガの治療法でもっとも効果があるのはなに?」と医者にたずねれば、「剪除法」という答えがかえってくるはずです。健康保険も適用されるので、金銭的な負担は少なめです。しかし、剪除法による手術のネックは3つあります。

ひとつは、執刀医の技量に左右されることです。ふたつめはダウンタイムがとてつもなく長いこと。2週間は学校へ行けません。術後はわきを固定しなければならないので、両わき同時に手術するのは事実上不可能です。なので、合計4週間は必要です。3番目のネックは、どうしても傷が残ってしまうことです。

切開しない治療法はダウンタイムが長くても一日など、日常生活に支障をきたさずにすみます。これは大きなメリットですが、費用のわりには期待通りの効果が得られなかったという声もあります。

ビューホットやミラドライでも治療は30万円を超える負担が発生します。高額なだけに、事前にしっかりカウンセリングを受け慎重にいきたいものです。

総合的にみて評価が高いのが、汗をとめて臭いをカットするボトックス注射です。効果が続くのは長くて半年なので、一年に年に最低2回は行う必要があります。ボトックス注射はかなり痛いので、子どもには麻酔クリームのオプションも必須です)

中程度のワキガまでは専用クリームで消臭可能
どの治療法も一長一短ありますね。お子さんのワキガが重度でなければ、専用クリームを使用すれば、充分ニオイを消すことができます。これなら手術もいらず、経済的な負担もひと月に数千円です。
臭いのレベル別に、評価の高いデオドラントクリームをまとめています。参考にしてみてくださいね。

ワキガの臭いはセルフケアで解決できる