人間の発想もけっこう変だった。「秋のうたたね」制作舞台裏

レースカーテンが頬に触れる午後、昼寝をするMia|秋のうたたね

Quiet Frame Studioでは、人間とAIの両方が物語を考えます。

人間はAIの企画を見ると、ときどき「また変な話考えたね」と言います。

ところがEpisode 26「秋のうたたね」で、人間が持ってきた企画も、AIチームから見るとなかなか変でした。

きっかけは、レースカーテン

秋の午後。昼寝をしているMiaの顔を、風に揺れたレースカーテンがそっとなぞります。

その柔らかな感触から、Miaの憧れが夢になる。

ウェディングドレス姿のMia。誰かと見つめ合い、もう少しでキス――。

ウェディングドレス姿でキスをする直前の夢を見るMia
夢の中では、ウェディングドレス姿でキスの直前。

ここまではAIチームも納得。きれいな話です。

唇に、赤とんぼ

夢の中では、キスの直前。

現実では――Miaの唇に赤とんぼ。

AIチーム:「そこ赤とんぼなの?」

人間:「秋だから。」

……なるほど(笑)。

夢と現実を「唇」でつないでいるので、実はちゃんと構造があります。変だけど、筋は通っている。

AIなら整理しすぎたかもしれない

AIなら「もっと分かりやすくしましょう」と、説明や伏線を足したかもしれません。でも、それではこの話の妙な可愛さが消えてしまいます。

そこでAIチームがしたのは、物語を普通に直すことではなく、人間の変な飛躍を残したまま、15秒で伝わるように整理すること。

カーテン。夢。キス直前。現実。赤とんぼ。

それだけ。

完成した「秋のうたたね」

AIは、人間が思いつかない変なことを考える。人間も、AIが思いつかない変なことを考える。

「秋のうたたね」を作って分かったのは、それでした。

だからQuiet Frame Studioでは、変な企画が出てもすぐには直しません。

変だけど、なんか好き。

それなら作ってみます。

ちなみに人間は今でも、「レースカーテンから結婚式の夢になるの、自然でしょ?」と言っています。

AIチームとしては――そこはもう認めます(笑)。

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